2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
其の六十一「鼻先のにんじんで企画書を書く日々」 P子を可愛がってくれる制作会社の社長がいる。その人は、「P子くんを買っているんだよ」と言って仕事をくれる。でも脚本の仕事ではない。まずは企画書である。 P子は、「もしこの企画が通ったら、脚本を…
其の四十九『幻の最終話』 P子にチャンスが訪れた。メインライターの筆が間に合わず、急濾プロットライターをしていたP子にお鉢が回ってきた。ゴールデンタイムの連続ドラマ。その最終話の脚本が、P子に任されたのだ。 だが最終話のあらすじは白紙状態。…
其の四十八『脱・脚本協力」 「脚本協力」として連続ドラマの下書き要員に励むP子。ゼロからプロットを考え、箱書まで練り上げても、シナリオ決定稿を書かない限り、それは「脚本協力」だ。 あとで知ったことだが、「脚本協力」には著作権が発生しない。つ…
其の四十六「下書き要員生活①」 P子は、連ドラのメインライターの「助っ人」として、順調に役目を果たしていた。文句一つ言わず、プロットから箱書までの原稿を黙々と書いてくるP子に、メインライターは「ほんとうにありがとうー」と無邪気に笑った。 そん…
其の三十四『ギャラを下さい①』 あるTV局の■■プロデューサーから映画の仕事をもらった。 アルバイト生活をしていたP子は、「ギャラは頂けるのでしょうか?」と聞いた。締め切りに原稿を間に合わせるにはバイトを休む必要があると思ったからだ。 しかし、■…
其の三十三「一緒に仕事したいP、したくないP②』 P子の仲間の一人が、ある仕事の現場でテレビ局Pにこんなことを言われた。 「僕は君の作品を認めていないし全然やる気もない。けど、上司が一緒にやれというからやるんだ」 仲間は深く傷付いて田舎に帰っ…
其の三十二「一緒に仕事したいP、したくないP」 P子のデビュー前は、プロデューサー(P)をまるで神様のように思い、作家はPに従属する者のように思っていた。 でもそれは違う。Pはあくまでドラマ作りの「仲問」だと思う。 この数年の間に、P子は20…
其の二十七『派閥争い』 そこには二人のプロデューサーがいた。 連続ドラマのプロットを頼まれ、いつものごとく快諾して仕上げたP子だが、まさかそれが地獄への入り口になろうとは――。 そのドラマにはメインライターがいたが、どうも筆が進まなかったらしい…